黒川美那子KUROKAWA MINAKO
初めまして。黒川美那子(くろかわ みなこ)です。よく中国の「那」の漢字を「娜」と間違われるのですが、日本には「娜」という漢字はありませんので、どうかお間違え無く…。ちなみに、「那」は故郷の「那須」に由来しています。
私が日本語教師という職業を知ったのは、高校3年生の時でした。当時私は、将来国際問題の解決に貢献できる仕事がしたいと思っていました。しかし、具体的にどんな仕事が世界に求められているのか、分かりませんでした。そこで、短絡的な考えかもしれませんが、参考までに「青年海外協力隊」の募集職種とその人数を調べてみました。「青年海外協力隊」とは、簡単に言うと日本政府が開発途上国に派遣しているボランティアのことです。私は「青年海外協力隊」の募集サイトを見て、どの職種の募集人数が最も多いか調べました。私は文系の学生でしたので、文系分野でどの職種のボランティアが最も多いのかを見てみると、「日本語教育」という職業が目に入りました。それが初めてこの職業を知った瞬間でした。それ以来海外で日本語を教えることが私の夢になりました。そして、大学では日本語教育を副専攻とし、日本語教師の道を歩もうと決意しました。
それから長い年月を経て、高校生の頃の夢がやっと叶い、2023年8月福建師範大学に赴任いたしました。海外で日本語を教えるのは、これが最初の経験です。中国語もできず、中国で見るもの聞くもの全てが分からないことだらけですが、それが逆に楽しいです。あの高校生の頃の初心に返って、日本語教育においても中国での生活においても、日本語学科の学生のみなさんや先生方に日々勉強させていただきたいと思っております。そして、私と一緒に日本語を勉強したり、日本語で交流したりすることが、日本語学科の学生の皆さんにとって、世界で活躍するための小さな一歩になればと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。